◆フィンランド人の英語力の高さ

今日はフィンランドに留学して
驚いたことについてです❗

それは、ずばり
フィンランド人の英語力の高さです😎


実際に具体的なデータで見てみましょう✨

これは英語を母国語としない
世界112ヶ国の18歳以上を対象とした
成人英語学習者のランキング
「EF英語能力指数 2021」なんですが、
フィンランドは堂々たる第9位です👏
※参考までに日本と日本の近隣国の順位も載せておきます。

1位 オランダ
2位 オーストリア
3位 デンマーク
4位 シンガポール
5位 ノルウェー
6位 ベルギー
7位 ポルトガル
8位 スウェーデン
9位 フィンランド
10位 クロアチア
 
37位 韓国
 ⁝
49位 中国
 ⁝
78位 日本 😱

とは言っても、どうせフィンランド語も
英語に似た言葉で習得しやすいんでしょ❓
と思われる方も多いかもしれませんが、
実はそうではありません🤔

こちらの英語習得難易度表をご覧ください!

アメリカ外交官養成局(FSI)が、
英語のネイティブスピーカーが習得するのに
かかる時間を元に各言語の習得難易度をまとめているデータです👀

アメリカ外交官養成局(FSI: Foreign Service Institute)の調査による英語取得難易度

わかりやすく言うと、
アメリカ人(平均40歳のかなりの優等生)が
フィンランド語を習得するのに約2,200時間かかったので、
フィンランド人が英語を習得するのも
同じくらいかかるでしょうということです✨

母国語と学習言語との類似性が高ければ高いほど習得しやすく、
相違点が多ければ多いほど習得しにくいという考え方です。

このデータからわかることは、
フィンランド語は英語と決して近い言語ではなく、
習得が困難とされるカテゴリーⅢに属しているということです。

日本語はもっと難しいカテゴリーⅣですけどね😂

そして、参考までにヨーロッパの言語マップを♪
英語に近い言語は黄色っぽい色で示されています。
フィンランドは紫ですよ😀

www.pinterest.jp

フィンランド語はウラル語族というグループに
分類されていて、英語やドイツ語、ロシア語などが
属するインド・ヨーロッパ語族とは、
全く異なったルーツを持っています💡

説明が長くなりましたが、
フィンランド人が英語を習得するのは、
決してそう簡単ではないということがおわかり頂けたでしょうか?

では、次に実際フィンランド人の英語力が
どれほどか実際聞いてみましょう!🇫🇮

イメージしやすい動画があったので紹介します🎶

【8:24~】に出てくる女性は
これから小学校の先生になると話していたので、
フィンランドの小学校教諭の英語力は高そうですね🙌

【10:30~】の64歳のおじいさんは
さすがに話すのは片言だけど、
聞き取りは問題なしですね。すごい!😆

特にヘルシンキは首都だけあって、
全体的に英語が上手い人が多い印象です💡

私が住んでいた町「ポルヴォー」
ヘルシンキから東にバスで1時間程)でも
銀行、病院、スーパーなどどこに行っても、
道に迷ってたまたま話しかけた人でも
「私はフィンランド語が話せません
Mina en puhu Suomea.」と伝えると、
さらりと英語に切り替えて話してくれました😊

ただ、職種による違いは若干見受けられました。
デパートの販売員や旅行関係のサービス業に携わる人は
かなり流暢だし、バスやタクシーの運転手は
ほとんど通じないということもありました💦

が、総じて平均的なフィンランド
(とりわけ英語が得意ではない人)の英語、
そしてフィンランド人の典型的な訛りはこんな感じでしょうか😍

「どうしてフィンランド人はそんなに英語が上手いの?」と
フィンランド人に聞くと、
私が知る限りみんなだいたいこう答えます😄

①英語はTVで学んだ

フィンランドのTV番組の半分以上が
海外輸入番組(主にイギリスやアメリカ)で
吹き替えがなく全て字幕なんです💡

要は、小さい頃から日常的にTVを通して英語を耳にしています。
※字幕が読めない就学前の子供番組だけ吹き替えです🍀

フィンランドでは小学3年生から英語を学び始めますが、
その前から大量の英語シャワーを浴びて
「英語耳」が完成しているのでしょう。

そして、これが自然と毎日英語に触れるきっかけにもなり
(あくまでも娯楽)、大量のインプットに貢献していると言えます。

余談ですが、日本の番組も過去にフィンランド
放送されていたことがあり(風雲!たけし城、SASUKEなど)
かなりフィンランドではウケたそうで、
「日本のTV番組はクレイジーだねぇ😎」と
嬉しそうに言われたことが何度かあります。(笑)

②英語はゲーム(オンラインゲーム・ゲーム機)で学んだ

これは特に男性に多いパターンだと思います。
男の子のゲーム好きは万国共通なんでしょうか🙄

フィンランドではマーケットの小ささゆえに、
ゲーム自体がフィンランド語に
訳されておらず、ゲームも全部英語なんです。

ゲームをするには英語力が必要なんですね❗

実際フィンランドでは、
「ゲームに没頭する男子生徒が女子生徒の英語力を抜いた」
というニュースが話題になったことがあります💡

ヘルシンキ大学の研究によると、
長時間ゲームで遊ぶ子どもは
英語の成績が良い傾向にあるそうです🤣

フィンランド語だけじゃ生きていけないから英語を学ばざるを得ない

フィンランドの国土は日本とほぼ同じ(約90%)ですが、
人口は約550万人(福岡県より少し多いくらい)の小国です🌲
世界のGDPランキングでは第44位で日本の約5.6%の市場です💡
(2021年時点)

それだけのマイナー言語&小さなマーケットだと、
英語ができないと就職の門は狭くなるわ、
インターネットで十分な情報収集はできないわ、
フィンランド語に訳されていないモノは使えないわ
(ゲームやパソコン)。。。
と不便極まりない生活を送ることになってしまいます。

仮に日本語も福岡県でしか通用しないとなると
相当焦りますよね😥

この英語習得の必要性と意識の高さも、
フィンランド人の英語力に大きく影響していると言えます。

この状況のフィンランドから
日本も学べることがあるのでは?と思い、
次はフィンランドについてもっと探っていきます。

次の投稿もお楽しみに🌈