◆英語教育に7年以上携わって思うこと
こんにちは😄
最近このブログを始めた私ですが、
一体普段はどんなことをしている人間なのか
知っていただきたく私の仕事にまつわる話を💡
まずは経歴から✨
これまでに求人広告の営業、
留学カウンセラー(内勤営業)を経験し、
今は法人向けの語学研修の営業をしています😎
この方10年ずっと営業畑です👍
人との出会い、つながり、刺激、成長・・・
これが私にとって営業の魅力ですね😉
さて、私が今の会社に入社したのは2014年!
私のこれまでの海外経験や英語力が活かせて
天職かなと思うくらい充実しています😁
働いているというよりは趣味に近いです!
取引先に関しては、
学校で言うと高校や大学がメイン、
企業は大手電機メーカーや製薬会社など✨
取り扱う語学は、ほぼ英語(9割以上)
その他は中国語、ドイツ語、タイ語、
日本語(日本在住の外国人従業員向け)など
ありとあらゆる言語で研修内容も多岐に渡ります❗
私の主な業務は、お客様(研修担当)に
今の課題、予算、目的、目標などを伺い
研修内容を企画します📝
例えば・・・
🚩3ヶ月後にアメリカ赴任予定のスタッフが
現地で困らないように英会話を受講させたい…
🚩会社の昇格要件であるTOEIC600点に
到達するよう管理職候補者を対象に
社内でTOEIC対策を実施したい…
🚩新入社員向けに英語の重要性を認識させ、
基礎的なビジネス英語を身に付けさせたい…
このような依頼に基づいて、どのような研修が
ベストか熟慮し、シラバス(講義内容や進め方)、
講師指示書などを作成します。
実際のレッスンは主に英語ネイティブ講師が行い、
研修終了後にお客様と共に効果を検証したり、
全体の研修を振り返るような流れです💡
これまで本当にいろんな担当者・受講者に出会い、
さまざまな研修を企画し、検証し、
私自身多くのことを学びました😊
この仕事に7年以上携わってきて一番感じるのは、
多くの方が英語学習に関する正しい知識を備えておらず
やみくもに頑張っているケースが多いということ。
そして、結果がなかなか出ずに諦めてしまう人が多い💦
これは、小さいお子様の英語教育に通ずるところが
あるので、ぜひお話させてください😌
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①週に1回のレッスンだけでは足りない!
習い事といえば週1回が一般的ですが、
英会話において週1回は気休め程度です💦
圧倒的に学習時間数が足りません!
週1回のレッスンを効果的に活かすには、
日常的に英語に触れておくことが不可欠です。
そこで、おすすめしたいのが「おうち英語」♪
ママ・パパが自宅でお子様と一緒に
英語に触れ合う時間をできるだけ毎日
ほんの少しでも良いので設けてください😊
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②ぜんぜん英語が話せるようにならない?!
毎日英語に触れているのに、英語が上達しない…
頑張っているのに成果が出ないというのは辛いものです。
これは語学だけに当てはまる話ではないですが、
学習時間に比例した学習成果はなかなか得られず、
実際はほとんど成長が感じられない停滞期が
しばらく続き、その辛い時期を乗り越えると
グーンと伸びるタイミングがやってきます😁
お子様の英語教育に取り組む中で、
成長を感じられず不安になることも
あるかもしれませんが、停滞期の先には
お子様の成長が待っています✨
どうしても不安であれば、
途中で少しやり方を変えてみたり、
誰かに相談してみたりしてください。
決して学習を止めてしまうことだけは
絶対に避けて頂きたいです😢
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➂言葉の土台=読解力です!
当たり前のことですが、読んでわからないことは
聞いてもわかりません😫
そして、聞いてわからないことについては
話すこと(書くこと)さえできません💦
そう、語学の基礎となる力は読解力です💡
たくさんお子様に英語絵本を読んであげて
読解力を養いましょう!
※親が読めない場合は、オーディブルや
YouTube などを活用してみてください🙂
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④インプットとアウトプットの比率は?
言語学会の理論としては、「言語の上達に必要なのは
大量のインプットと少量のアウトプット」
であることが確立されています💡
その割合は【8:2】や【9:1】とも言われています。
小さいうちは自分で文字が読めないため、
聞くことがインプットになりますが、
海外の YouTube 動画を流したり、
英語のアニメや映画を見せたり、
英語の童謡をかけながしたり、
英語絵本を読んであげたり、
できるなら親が英語で話しかけたりと、
たくさんの英語シャワーを浴びせてください👍
一見ハードルが高いと思われるかもしれませんが、
これからの投稿ではもっと「できそう!」と
身近に感じて頂ける”おうち英語”のやり方について
順を追ってお伝えしますのでご安心を😉
◆フィンランドの英語教育
前回の投稿でフィンランド人の英語力の高さについて
お話ししましたが、本当にTVやゲームだけの影響❓
確かにTVの影響力は絶大だとは思いますが、
フィンランドの英語教育も忘れてはなりません🤓
フィンランド人の英語力は海外TV番組の
字幕スーパーのおかげ✨なんて言ったら
現場の指導者たちに怒られちゃいますよ💦
それでは、フィンランドの英語教育の変革について
簡単に見ていきましょう😄
🚩1970年まで=Grammar Translation Method
母国語(英語→フィンランド語)に訳しながら
語彙や文法を主に学ぶスタイルでした。
🚩1970年代=Audio-lingual Method
模倣と復唱に焦点を当てた徹底的な反復練習で、
フレーズを覚えるまで何度も声に出し練習する
手法が取られていました。
文型を定着させることが目的だったため、
間違えは訂正され正確さを求められていました。
🚩1980年代=Communicative Approach
自分の意志や情報を伝えるための
コミュニケーション能力を養成することが重要視され、
グループワークやペアワークが多く取り入れられました。
正確さよりも流暢さが重視され、
間違えの指摘は極力避けられるようになりました。
🚩1990年代=Intercultural Competence
英語でのコミュニケーションには、
異文化理解(社会的・文化的)が不可欠と言う
考えが普及し、Authentic languageに触れることの
大切さが認識され始めました。
*教育目的に作成された英語教材と、実際に使われている
英語には乖離があるため、生の英語(現地の新聞やチラシ、地図等)を
授業に取り入れることが必要だと考えられ始めました。
また、講師の役割は生徒の発話を促すための
ファシリテーターという位置づけになりました。
🚩2000年以降=Pluricultural Competence
ネイティブスピーカーを目指すのではなく、
レベルを問わず複数の言語ができることを
肯定的に捉えるようになりました。
また、CEFR(セファール:欧州議会が定めた
6段階の英語力基準表)をさらに独自に10段階に細分化した
指標が導入され、英語4技能において小・中・高・大学と
それぞれのステージで求められる能力が明確に
示されるようになり、英語教育の一貫性が
保持されるようになりました。
このようにフィンランドの教育方針は
定期的に見直されており、
社会的背景と共に変貌を遂げているのです💡
文法メインの教育を受けていた
40代より上の層の世代のフィンランド人は、
(1980年以前の教育を受けていた世代)
30代以下の層と明らかな英語力の差があります🤔
私が日本で受けた英語教育はと言うと。。。
文法や翻訳が中心で会話練習なんて
した記憶がほぼありません。。。
それって、フィンランドの1970年以前のやり方❓苦笑
そりゃ、苦労しますわ…🤣
そんな日本でも、2020年の学習指導要領の
改訂がありましたね👍
小3から「活動型」の英語(聞く・話す)で
慣れ親しむところから始まり、
小5から「教科型」の英語(読み・書き)にシフトし、
中学の英語授業は基本全て英語で行われることになり、
高校では4技能を総合的に学ぶかつ発信力を強化し、
大学受験では外部検定試験を活用した4技能を評価する
動きが始まったりと大幅な教育改革です✨
ぱっと見た感じだいぶ改善されてますね!
保守的な国の割にはかなり思い切った舵きりで、
これがどう結果として今後表れるか楽しみです🙂
ちなみに、フィンランドの教育に関して
他にも興味深い話があるので共有させてください❗
🚩フィンランドの義務教育は学費に留まらず、
給食費・教材費・文房具代までもが全て無料です。
🚩フィンランドには塾・予備校が存在しません!
学校以外の勉強はすべて自宅学習だそうです。
そして、学校間によるレベル差もなく
「進学校」という概念もないんだそうです。
🚩フィンランドの学校の年間授業数は190日程度と
日本より40日程度も少ないゆとり教育です。
🚩フィンランドで教員になるには修士号が必要です。
また、教員は社会的地位が高く人気の職業で、
大学の教育学部の倍率は10倍にもなります。
教育実習も半年と長く、これらが教員の
質の高さに繋がっていると考えられています。
🚩フィンランドには検定教科書制度がなく、
教材選択は全て講師の裁量に任せられています。
英語に関して言うと、学校で学ぶ語彙数や
文法項目までもが現場の教員の裁量だそうです。
どんな方法であれ、最終的にCEFRに基づいた
英語力基準表で求められているレベルに
到達すれば問題ありません。
🚩フィンランドの図書館利用率世界一位の
読書大国と言われています。
(一人当たり年間21冊借りている計算)
読書の習慣がフィンランド人の読解力を
養うことになり、さらにはフィンランド人の
言語能力の高さに繋がっているのかもしれません。
どうでしたでしょうか?😎
フィンランドの英語教育から日本も学べることが
あるのではないでしょうか❓
◆フィンランド人の英語力の高さ
今日はフィンランドに留学して
驚いたことについてです❗
それは、ずばり
フィンランド人の英語力の高さです😎
実際に具体的なデータで見てみましょう✨
これは英語を母国語としない
世界112ヶ国の18歳以上を対象とした
成人英語学習者のランキング
「EF英語能力指数 2021」なんですが、
フィンランドは堂々たる第9位です👏
※参考までに日本と日本の近隣国の順位も載せておきます。
1位 オランダ
2位 オーストリア
3位 デンマーク
4位 シンガポール
5位 ノルウェー
6位 ベルギー
7位 ポルトガル
8位 スウェーデン
9位 フィンランド
10位 クロアチア
⁝
37位 韓国
⁝
49位 中国
⁝
78位 日本 😱
とは言っても、どうせフィンランド語も
英語に似た言葉で習得しやすいんでしょ❓
と思われる方も多いかもしれませんが、
実はそうではありません🤔
こちらの英語習得難易度表をご覧ください!
アメリカ外交官養成局(FSI)が、
英語のネイティブスピーカーが習得するのに
かかる時間を元に各言語の習得難易度をまとめているデータです👀
わかりやすく言うと、
アメリカ人(平均40歳のかなりの優等生)が
フィンランド語を習得するのに約2,200時間かかったので、
フィンランド人が英語を習得するのも
同じくらいかかるでしょうということです✨
母国語と学習言語との類似性が高ければ高いほど習得しやすく、
相違点が多ければ多いほど習得しにくいという考え方です。
このデータからわかることは、
フィンランド語は英語と決して近い言語ではなく、
習得が困難とされるカテゴリーⅢに属しているということです。
日本語はもっと難しいカテゴリーⅣですけどね😂
そして、参考までにヨーロッパの言語マップを♪
英語に近い言語は黄色っぽい色で示されています。
フィンランドは紫ですよ😀
フィンランド語はウラル語族というグループに
分類されていて、英語やドイツ語、ロシア語などが
属するインド・ヨーロッパ語族とは、
全く異なったルーツを持っています💡
説明が長くなりましたが、
フィンランド人が英語を習得するのは、
決してそう簡単ではないということがおわかり頂けたでしょうか?
では、次に実際フィンランド人の英語力が
どれほどか実際聞いてみましょう!🇫🇮
イメージしやすい動画があったので紹介します🎶
【8:24~】に出てくる女性は
これから小学校の先生になると話していたので、
フィンランドの小学校教諭の英語力は高そうですね🙌
【10:30~】の64歳のおじいさんは
さすがに話すのは片言だけど、
聞き取りは問題なしですね。すごい!😆
特にヘルシンキは首都だけあって、
全体的に英語が上手い人が多い印象です💡
私が住んでいた町「ポルヴォー」
(ヘルシンキから東にバスで1時間程)でも
銀行、病院、スーパーなどどこに行っても、
道に迷ってたまたま話しかけた人でも
「私はフィンランド語が話せません
=Mina en puhu Suomea.」と伝えると、
さらりと英語に切り替えて話してくれました😊
ただ、職種による違いは若干見受けられました。
デパートの販売員や旅行関係のサービス業に携わる人は
かなり流暢だし、バスやタクシーの運転手は
ほとんど通じないということもありました💦
が、総じて平均的なフィンランド人
(とりわけ英語が得意ではない人)の英語、
そしてフィンランド人の典型的な訛りはこんな感じでしょうか😍
「どうしてフィンランド人はそんなに英語が上手いの?」と
フィンランド人に聞くと、
私が知る限りみんなだいたいこう答えます😄
①英語はTVで学んだ
フィンランドのTV番組の半分以上が
海外輸入番組(主にイギリスやアメリカ)で
吹き替えがなく全て字幕なんです💡
要は、小さい頃から日常的にTVを通して英語を耳にしています。
※字幕が読めない就学前の子供番組だけ吹き替えです🍀
フィンランドでは小学3年生から英語を学び始めますが、
その前から大量の英語シャワーを浴びて
「英語耳」が完成しているのでしょう。
そして、これが自然と毎日英語に触れるきっかけにもなり
(あくまでも娯楽)、大量のインプットに貢献していると言えます。
余談ですが、日本の番組も過去にフィンランドで
放送されていたことがあり(風雲!たけし城、SASUKEなど)
かなりフィンランドではウケたそうで、
「日本のTV番組はクレイジーだねぇ😎」と
嬉しそうに言われたことが何度かあります。(笑)
②英語はゲーム(オンラインゲーム・ゲーム機)で学んだ
これは特に男性に多いパターンだと思います。
男の子のゲーム好きは万国共通なんでしょうか🙄
フィンランドではマーケットの小ささゆえに、
ゲーム自体がフィンランド語に
訳されておらず、ゲームも全部英語なんです。
ゲームをするには英語力が必要なんですね❗
実際フィンランドでは、
「ゲームに没頭する男子生徒が女子生徒の英語力を抜いた」
というニュースが話題になったことがあります💡
ヘルシンキ大学の研究によると、
長時間ゲームで遊ぶ子どもは
英語の成績が良い傾向にあるそうです🤣
➂フィンランド語だけじゃ生きていけないから英語を学ばざるを得ない
フィンランドの国土は日本とほぼ同じ(約90%)ですが、
人口は約550万人(福岡県より少し多いくらい)の小国です🌲
世界のGDPランキングでは第44位で日本の約5.6%の市場です💡
(2021年時点)
それだけのマイナー言語&小さなマーケットだと、
英語ができないと就職の門は狭くなるわ、
インターネットで十分な情報収集はできないわ、
フィンランド語に訳されていないモノは使えないわ
(ゲームやパソコン)。。。
と不便極まりない生活を送ることになってしまいます。
仮に日本語も福岡県でしか通用しないとなると
相当焦りますよね😥
この英語習得の必要性と意識の高さも、
フィンランド人の英語力に大きく影響していると言えます。
この状況のフィンランドから
日本も学べることがあるのでは?と思い、
次はフィンランドについてもっと探っていきます。
次の投稿もお楽しみに🌈
◆フィンランドの大学に進学したきっかけ
皆さんはフィンランドと聞いて
何を思い浮かべますか?🌲
ムーミン、サンタクロース、マリメッコ、サウナ。。。
私が18歳の頃、フィンランドについて
知っていたのはこれにも及ばず😂(笑)
お恥ずかしいことに、
フィンランドはヨーロッパにある国(かなりざっくり)
くらいしか知りませんでした💦
まさか、自分がそんな国へ留学することになるとは!
本当に人生いつ何が起こるかわかりませんね🍀
そのきっかけは、なんと。。。
フィンランド人のペンフレンド=メル友!🤣🤣🤣笑
私は高3の時、
アメリカの短大に進学することが決まっていたので、
事前に情報収集と英語学習の意味合いを込めて
アメリカ人のペンフレンドをネットで募集しました🌏
(いわゆるLanguage Exchangeです)
何人からかメールが届いたのですが、
一通だけアメリカからではなくフィンランドからでした😊
「僕はアメリカ人ではなくフィンランド人だけど、
英語は話せるし日本文化に興味があるので
ぜひ友達になりましょう✨」といった内容でした。
そこから彼とのメールのやりとりが始まり、
フィンランドについてたくさん教えてもらっているうちに、
なんだかフィンランドっておもしろそうな国だなー、
行ってみたいなー!と思うようになり、
短大2年生の夏休みに彼を訪ねて
いざフィンランドに飛びました🛫
壮大な大自然(夏は白夜)、中世の街並み、
充実した社会福祉制度、日本人には親近感がわく
フィンランド人の人柄(実は親日家でシャイ)に、
なんだか響きが可愛い言葉「フィンランド語」😊
(こんな感じ ↓ )
The Sound of the Finnish language (Numbers, Greetings, Words & UDHR) - YouTub
文章で表現するのは難しいんですが、
直感的に何かを感じるなんとも魅力的な国でした😍
そして、フィンランド人のペンフレンドの家に
招かれ遊びに行った時のこと、
そのペンフレンドのお母さんが私にこう言いました💡
「フィンランドの大学で勉強してみたらどう?
フィンランドの学校は全て学費が無料で教育水準も世界一よ。
大学によっては英語で受講できるプログラムもあるし。」
世界一の教育が外国人でもただで受けれる?!😲
しかもフィンランド語ができなくても良いの?!😲
目から鱗でした。。。😲😲😲
これがフィンランドの大学に進学しようと思った
大きなきっかけです✨
アメリカは外国人だと
現地の生徒の2倍くらい授業料取られるんですよ😅
いや~、無知って怖い💦
ちょうどアメリカの短大卒業後の進路を
考えるタイミングでもあったので、
このままアメリカの4年生大学に進学するよりも、
思い切ってフィンランドの道に進んじゃおう!
と決めました😁
もちろん、さすがに大阪人の私(タダ大好き♥)でも
これだけが理由ではありません🤣笑♪
もう1つの理由はフィンランドには日本人留学生が少なく、
人と違う経験がしてみたかったからです。
ただの変わり者かも😅笑
私が滞在していたアメリカの短大には
とてつもなく田舎で小規模の割に、
当時20人くらい日本人留学生がいて
自分で意識的に考えて行動しないと
日本語がたくさん飛び交う環境でした🤐
気づいたら日本人やその他の留学生と過ごすことが多くて、
現地で本当に友達と呼べるアメリカ人の友達は
2年間で実は一人もできなかったんです💦
もちろんアメリカに留学したことで(約2年間)、
日常生活ではそこまで困らないくらいまで
英語力は伸びました。
けど、今振り返ると非英語圏のフィンランドで
生活してからの方が、私の英語力は断然伸びたし
自信も持てるようになりました🍀
お互い非ネイティブスピーカーだからこそ、
第二言語を学ぶ難しさを理解しているし、
訛りや間違えることも当たり前だし、
うまく話せなくても大丈夫!
伝えようとする姿勢が評価される
そんな雰囲気が私には居心地が良かったのです😄
英語を学ぶために留学したい!と思っても、
英語圏以外の選択肢もあるということを
知っていただけたら嬉しいです🌈
◆そもそも論 ~英語を学ぶ意義について~
さて、突然ですが
ここで一度確認しておきたいことがあります😀
それは・・・
- そもそも英語ってそこまで必要?
- そもそもそんなに高い英語力が必要?これからはAIの時代。
- そもそも英語以外にも大切な学習って他にもあるよね?
というような疑問に対する考え方です❗
これは、我が家でも実際「おうち英語」を
始めるにあたって、主人と議論したことでもあります。
私なりの見解をカテゴリー別にお話しますね😉
①日本の少子高齢化がもたらす環境の変化
昨今、少子高齢化によって国内需要が縮小する中、
海外市場に活路を求めて海外進出する企業が後を絶たず
年々日本企業のグローバル化が進み、
既存グローバル企業の海外市場シェアは拡大する一方です🌏
結果、日本語しか話せない人材は
活躍の場が限られてしまいます❗
また、総務省の発表によると、日本の生産年齢人口
(15歳以上65歳未満)は1995年の8,716万人をピークに
減少を始め、2030年には少子高齢化がさらに加速し、
生産年齢人口の減少による人手不足が650万人ほどになる
という調査結果が出ています。
これに対して政府は、
女性やシニア世代を社会に取り込もうとしていますが
それでも足りず、本格的に外国人労働者を
受け入れることを検討しています。
これは、今後ローカル企業であっても
外国人労働者の割合が増え、国内にいても
英語が避けて通れなくなるとことを示唆しています💡
また、こちらは文科省の発表になりますが、
”2050年頃には国民一人一人が、
様々な社会的・職業的な場面において、
外国語を用いたコミュニケーションを行う機会が
格段に増えることが想定される”とされています💡
このような状況で「そこまで英語が必要?」と
言えるでしょうか💦
②AI(人工知能)の発達が社会に与える影響
ここ数年でAIによる自動翻訳ツールの精度が随分と上がり、
さらなる進化に期待が寄せられ
英語学習不要論まで出ています😅
しかし、どれだけ技術が進んでも
文字以外の情報(感情や異文化)をくみ取って
翻訳する能力は人間にしか備わっていないので、
AIが完全に人間の翻訳機能に置き換わることはないはずです💡
おそらく今後価値が下がっていく英語能力というのは、
AIに劣る中途半端な英語力と
AIと変わらない無機質な翻訳スキルであって、
英語学習が不要になることはないと思います✨
むしろ、英語でのディスカッション能力や交渉力など
人間にしかできないスキルは今後も求められます。
また、英語力は抜きにして、翻訳機能を通さず
自分の言葉で即時にコミュニケーションが取れる喜びに
代わるものはないので、これからAIの時代が来ても
英語を習得する価値はあるのではないでしょうか❓
➂英語と日本語の情報量・質の違い
インターネット上にある情報の約60%が英語のコンテンツで、
日本語の情報は全体のたった約2%というデータがあります💡
(ランキングで見ると日本は第8位)
そして、世界の最先端の情報は分野を問わず、
まずは英語で発信されます。
つまり、英語ができると早く情報が得られる上に、
圧倒的な情報量の中から良質な情報に
出会える確率が上がるということです❗
また、もう一つ重要なのは、
英語の記事はグローバル視点で書かれており、
多様な視点で情報収集ができるということ。
これらは前回の投稿
「海外でのバイリンガル教育の捉え方」について
リサーチした際、私が身をもって感じたことです。
日本と海外の考え方があまりにもかけ離れていて、
衝撃を受けました😮💦
情報収集力は正に現代の情報社会を生き抜く上で、
非常に重要なスキルです😄
上記3つの観点から、
これから10年~20年先を見据えたうえで
英語を学ぶ意義は大いにあると
私たちは(主人も)考えています🌈
◆海外でのバイリンガル教育の捉え方は?
過去2回に渡って幼児英語教育の
メリット・デメリットについて
お話してきましたが、これらを調べる中で
大変興味深い発見をしました✨
日本語と英語の両方で「バイリンガル教育」
について調べていたのですが、
英語(欧米)では圧倒的にポジティブに
捉えられているということ😀
そして驚くことに、
むしろ子どもは1カ国語だけ習得するより
2カ国語を習得したほうが良い
というような内容なんです💡
一体どういうこと??
これって、日本と真逆じゃありません??
あらためて日本という島国は
特殊なのかもしれないと思いました。。。😅
ちょっと本題に入る前に、
皆さんにも知っておいて頂きたい事実を❗
それは、日本の外務省が発表している
世界196ヵ国のうち、151ヵ国が2つ以上の公用語、
準公用語が存在する国ということです。
日本のように公用語が単一言語の国は少数派なんです💡
そして、世界で2ヵ国語以上話せる人の割合は60%!
1ヵ国語しか話せないモノリンガル(一言語使用者)は40%と
こちらも少数派!
なかなか日本に住んでると気づかないですよね。。。💦
私が大学時代留学していたフィンランドに関して言うと、
フィンランド語とスウェーデン語が公用語で、
英語は話せて当たり前の世界✨
フィンランド人はこの3ヵ国語ができても普通の扱いなんです。
実際私の周りにはこの3ヵ国語に加えて、
さらに他の言語(4ヵ国語以上)も
話せるフィンランド人が何人もいました。
日本語がペラペラに話せる強者にも何人も遭遇しました!
(それは私の周りには日本に興味ある人が集まりやすいからですけど🤣)
フィンランド人は本当に語学の達人ですよ!!!
それについては、また別の回で熱く(?)
語る予定です😉🌈
ちょっと話がそれましたが、
世界に目を向けてみると子どもが小さいうちから
複数言語に触れて育つのはごく普通なこと。
そう思うと、日本でバイリンガル教育(早期英語教育)が
疑問視されていることに疑問を抱きませんか❓
さて、ここからはようやく本題の、
海外ではどのようにバイリンガル教育が
捉えられているについてお伝えしていきますね😊
①バイリンガル教育を疑問視すること自体がもう時代遅れ
バイリンガル教育は言語発達において
悪影響があるなどとして、世界で否定的に
捉えていたのは1960年くらいまでの話。
1970年頃から肯定され始め、
1990年頃から肯定派が主流に、
そして2000年以降は肯定論を裏付ける
実証的研究が増え始めています。
その中の代表的な研究結果が、
バイリンガル教育による語彙の発達の遅れを
証拠づけるデータは得られなかったということ。
むしろ近年の研究結果により、
バイリンガルの語彙の発達はモノリンガルと同等、
もしくはモノリンガルよりも優位である
ということが示され始めています。
要は、バイリンガル教育に否定的=情報が古い!
というような内容が圧倒的多数でした💡
②言葉以外のメリットがある
バイリンガルな環境で育った子どもの方が、
そうでない子どもと比べて認知能力
(集中力、記憶力、情報処理能力、問題解決能力など)が
高いという研究結果が出ています。
※英語では”Cognitive Skills”と表現されています。
その他にも、人の感情をくみ取る能力や
自身の感情をコントロールする能力も
バイリンガルの子どもの方が長けているとも言われています。
アカデミックな観点では、
算数やリーディングの能力もバイリンガルの
子どもの方が平均より高い傾向にあるという
イギリスの研究結果もあります。
言葉以外のメリットもあるのに、
バイリンガル教育をためらう理由ある?
とまるで言っているような印象でした💡
****************************
いかがでしたか?
日本と海外での捉え方のギャップに
驚かれた方も多いのでは❓❓
少なくとも、
これらの海外でのバイリンガル教育の捉え方が
私の幼児英語教育の後押しをしたのは確かです✨
というのも、子どもに英語教育をするかどうか
悩んでること自体が、とても日本人特有の
悩みのような気がし始めたのです😅
今回、学生時代にタイムスリップしたかのように
海外の論文を読み漁りましたが、
日本の情報だけだと偏ってしまうこともあるので
英語での情報収集も大事ですね🙂
あらためて英語を学ぶ意義を感じました🌈
◆幼児英語教育のデメリット
前回のメリットに続いて、
今回は一般的に言われているデメリットと
それに対する私の考えをまとめたのでシェアします✨
今回も早速本題に入ります😎
①日本語の習得が遅れてしまうことがある
二カ国語を同時に学ぶと、脳の中で
2つの言語を細分化して言葉を覚えるため
子どもによっては多少の言葉の遅れが
みられることがあります。
実際にネットでもこのような親御さんの
書き込みはちらほら見受けられます。
②自発的学習ではない
早期の英語教育は親の意向が大きく、
子どもの意志ではないことがほとんどです。
知らず知らずのうちに親がプレッシャーを与えてしまい、
やり方によっては子どもが英語を嫌いになってしまう
ケースもあります。
➂費用がかかる
一昔前と比べると英語環境は整えやすい時代には
なりましたが、そうは言ってもまだまだ容易ではありません。
無料のコンテンツもありますが、
専門的な教育になればなるほど
それなりのコストがかかるのも事実です。
(例)
- YouTubeで英語の動画を見る
- Amazon Prime などの動画配信サービスで英語のアニメをを見る
- オンライン英会話を利用する
- 英会話教室に通う
- 幼児向け英語教材を購入する
- プレスクールやインターナショナルスクールに通う
④学習を継続しないとすぐに能力は衰退する
せっかく幼少期から英語の学習を始めても、
継続しなければすぐに子どもは忘れてしまいます。
幼少期を海外で過ごし英語が話せたとしても、
帰国後英語を使わなくなると英語が話せなくなった…
という話も珍しくないそうです。
子どもは覚えるのも早いですが、忘れるのも早いのです。
***********************************
いかがでしたでしょうか?
皆さんはどのように感じましたか?
ここからは私個人の見解を書きます😊
①日本語の遅れに関しては、
正直致し方ないですよね…💦
1日24時間しかないので、
仮に子どもが起きている時間を10時間とすると
日本語・英語それぞれ5時間ずつ過ごしていれば、
10時間ずっと日本語で過ごしている子どもに比べ、
語彙の発達に遅れが見られるのは納得できます🤔
けど、子どもはスポンジのように
どんどん言葉を吸収していくので、
成長とともにこのギャップは
自然と埋められるものだと思います✨
ただ忘れてはならないのは、
「母国語である日本語を大切にする」ということ🍀
なぜなら、第二言語の能力は母国語を超えることはない
とされているからです💡
英語にばかり気を取られないで、
日本語の環境もしっかり整えたいですね😄
②については、
子どもに過度なプレッシャーがかからないように
英語を強要しない、周りと比較しない、
英語の評価ばかりしない…
そして何よりも子どものことを
よく観察することが大事なんだと思います🙂
子どもって親が思っている以上に敏感だから、
英語を嫌がったら少しやり方を
工夫する必要があるだろうし、
(野菜嫌いの子どもにどう野菜を食べさせるか
試行錯誤するような感じ)
子どもの興味も成長と共に変化するので、
それに合わせて与えるおもちゃや
見せる動画(アニメ)も変えていくとか。。。
親もしんどくなったら無理しすぎないのも大切ですよね!
きっと親のストレスは子どもにも伝わってしまうから💦
➂費用に関しては、
考え方次第ではむしろ幼少期の英語教育に
投資しておくほうが後々安上がりになるかも🎵
と思っています。
将来的に予備校などで高額な英語授業や夏期講習、
さらには留学するとなるとその方が結果的に
お金がかかる可能性だってありますからね😓
なので、現時点で幼児英語教育が高いかどうかは
一概には言えないような気がします🙄
④の忘れてしまう問題については、
やり方次第で解決策はあると思います💡
そもそも忘れてしまう原因は、
幼少期の英語音声(聞く・話す)にあります❗
大人でもそうですけど、ただ聞いただけの情報だと
すぐ右から左に流れていってしまいますよね😂
でも、メモを取ったり(書いたり)、
読んだりしたことならまだ覚えていませんか?
人は音声情報だけよりも
文字情報のほうが記憶に残りやすいんです✨
幼少期の英語も音声(聞く・話す)学習だけで
終わっていたら、残念ながらその能力は
使わないうちに失われてしまいます。
でも、きちんと子どもがアルファベットを
読めるレベルまで持っていき、
リーディングができるようになっていれば
英語力を維持しやすいということがわかってきています💡
そこで重要になってくるのが「フォニックス」❗
それについてまた別の投稿で😄
さて、ここまで私の考えを述べてきましたが、
いろんな考えがあると思います🍀
英語教育ってなかなかこれが絶対とは
言えない世界なので難しいですが、
大事なのは親御さんがメリット・デメリットを
しっかり把握したうえで
幼児英語教育を進めることだと思います😉
少しでもこの記事が参考になれば嬉しいです🌈